承継後、最初に取り組んだことは
「任せられる幹部づくり」
8年前、先代からオクジを受け継ぐことが決まった私が最初に取り組んだことは「任せられる幹部づくり」でした。先代は所謂ワンマン社長。突破力は物凄いけれど、後ろを振り返らないタイプの方だったので、当時は必要以上に気を遣っていた幹部も多かったように思います。
幹部育成の際にお世話になったのが才木先生。これが御堂筋税理士法人/組織デザイン研究所との最初の出会いでした。その後、人事制度構築にもお力添えいただき、今では経営を多角的にサポートするパートナーとして、わが社と伴走いただいています。
「伝える」を大切に
幹部育成においては、私と幹部の「目線合わせ」に最も時間を費やしました。意見の食い違いがある幹部に対しては、私の考え方の順序や基準について、一つ一つ丁寧に伝えることで、自身の考え方を共有する機会を増やしました。
同時に、「社長は何を考えているか分からない」と思われないように、会社が進むべき方向性をシンプルで分かり易く表現し、分かるまで何度も社員に伝える必要があると感じていました。
Idea経営理念
成果主義により過ぎない、かといってぬるま湯でもない
オクジの経営理念にあるように、わが社の目的は「お客さまの満足」と「仕事を通じた人間成長」です。お客さまが安心して注文され、オクジの商品・サービスに満足し、暮らし快適をお届けするためには、社員一人一人の人間成長が欠かせないと考えています。組織デザイン研究所と共に作り上げた人事制度は、単なる社員の評価制度ではなく、会社の経営理念そのものを体現する制度になっていると確信しています。
人事制度構築において特に力を入れたのが等級定義です。組織デザイン研究所の丁寧なインタビューにより、オクジが社員に求める役割や期待を等級毎に言語化しました。これにより社員に対して、これまであやふやであった求める役割や行動指針などを明確に示すことができるようになったと感じています。
また、人事制度構築にあたっては「伝わりやすいかどうか」も意識しました。過度なカタカナ語などあえて難しい言葉を使わずに、社員が理解しやすい枠組みを提供することで、会社のベクトルと社員のベクトルを一致させることができたのではないかと感じています。
従来、うちは“成果主義”ではありません。「地域密着」を重要視しているので、地元社員を突き放すことなく、丁寧にフォローする必要があると考えています。一方で決して“ぬるま湯”にはならない。働く姿勢や業務のプロセスを重視する、そんなオクジオリジナルの人事制度を創り上げました。
この町と未来へ
弊社の使命は、お客さまの暮らし快適をお届けすることです。同時に、地域活性化企業として地域の雇用を守り続けることが、私たちの責務だと考えています。
お客さまや地域の皆さまに支えられて、オクジは創業95周年を迎えます。
炭や薪を売っていた時代から、エネルギーはLPガスへと変わり、これからはリフォーム事業が中心になるかもしれません。商材は変わっても、地域のお客さまに「暮らし快適」をお届けし続ける使命は、これから先も変わることはありません。
100周年、そして更に次の100年まで続く会社になること、地域活性化企業としてあり続けるために、オクジはこれからも存在し、発展していきます。
会社名 | 株式会社オクジ |
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本社所在地 | 大阪府岸和田市上町10-10 |
設立 | 大正15年 |
代表者 | 奥野 大輔 |
従業員数 | 45名 |
主な事業内容 |
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ホームページ | http://www.okuji.com/index.html |