1. ホーム
  2. 事例紹介
  3. フジ矢様

事例紹介 case study

ピックアップ事例03

【家業から企業へ】
M&Aと海外進出でグローバル企業へ。
躍進を支えるソリューションカンパニー

フジ矢株式会社 様

会社拡大を総合的に判断し
背中を押してくれる人を求めていた

当社は1923年創業の工具メーカーです。特に強いのがプロ用ペンチやニッパ―類で国内シェアは40%。老舗企業としての安定や技術力を保持しつつ、チャレンジを続けるベンチャーの革新性を持つ企業を目指しています。

御堂筋税理士法人(以下MDSJ)さんとの出会いは12~13年ほど前です。以前の税理士さんがご高齢になられ、事業拡大のためにM&Aやベトナム進出を検討した際、少し心細くなっていました。そんなとき、友人からの紹介で御堂筋税理士法人を知り、担当いただいたのが松本さんです。

お会いして、その歯切れの良さに驚きました。気持ちいいくらいハッキリと、的確かつ端的に即答で答えてくれます。僕は積極的に行動したいタイプなので、大きな経営判断をすべき大事なタイミングで背中を押してくれる存在は貴重です。経営者は孤独で、心を許して相談できる相手はなかなかいません。

フジ矢 株式会社

野﨑 恭伸 様

点を線とし面とするMDSJの業務領域

MDSJは「ソリューションファーム」というだけあり、人事、IT、経営、M&Aなど企業の潜在的なニーズをきちんと汲み取って目指すべきところへとサポートしてくれます。月に1回は必ず訪問いただき、相談もしやすい。経営者のためのよろずやさんですね。税務申告はもちろん、僕としては経営相談できることがメリットです。

業務改善も、IT、人事と別々に外部企業に依頼すると、担当者に想いを伝えるだけでも一苦労。施策が点になり、それを線や面につなげるのにもズレができてしまいす。でもMDSJさんは全体を掌握されているので、一気通貫でお願いできます。計画を推進しやすく成果もでやすい。それが強みですね。社内での情報共有が正確で、誰にお話しても通じるのもメリットです。

現在MDSJさんに依頼しているのはまず、システム整備です。会社の成長とともに取扱商品が非常に増えました。2009年には425種だったのが2020年には1400種以上という具合です。商品管理や在庫管理が非常に大変です。そこでMDSJさんと一緒に生産計画から営業、経理まで、社内システムの導入中です。RPAやスケジュール管理、社内の報告事項のシステム化についてもアドバイスをもらっています。

また今後M&Aへのお力添えも期待しています。工具業界は成熟業界なので後継者不在などで今が転換期です。先を見据えて売上を100億に伸ばすには、M&Aはひとつの大きな経営手段です。当社は2015年と2017年に2つの会社を子会社化しました。現在は3社目のいい会社との出会いを求めています。MDSJさんには相手探しやデューデリジェンスをお任せしたいと思っています。

社員ひとりひとりの成長で売上高は3倍に

この10年ほどで当社の売上は3倍に伸び、利益も継続的に出せるようになりました。いろいろな施策のなか、特に取り入れて良かったのはコックピット会議です。それを最初に知ったのはMDSJさんの会議セミナーでした。

おかげで目標をできるだけ数値に置き換える、アジェンダと議事録を作るなど、社員たちが頭の中を整理するのに役立っています。今では会議でのインプットとアウトプットがうまく循環し非常に効率的になっています。経営方針の策定自体はMDSJさんの指導前からしていました。でも方針を決めるだけで、詳細なDo、Check、Actionがおろそかだったのですね。

ですから、一番の変化は人の成長です。MDSJさんによる幹部教育で幹部が成長すれば、ほかの社員も自然と成長します。社員が考え方を変え、ひとりひとりが成長してきました。その結果が業績に現れてきています。

また当社はグローバル化や海外進出も視野に入れ、2007年からベトナムに進出。現在、現地工場は1つ、営業拠点3つですが、ベトナム国内でまだまだ拡大を検討中です。MDSJさんには海外進出の際の税務なども相談しています。

世界を視野に入れた30億円企業を目指して

当社は2023年の100周年を期に30億円企業になることを目標にしています。

僕は29歳で社長を継ぐ以前、テレビ局の技術職をしていました。会社勤めをしても、ゆくゆくは祖父が起こした家業を継ぐつもりだったので、就任の挨拶周りをした先で「なんでこんな地味な業界に戻ってきたんだ」と言われたときは悔しかったです。その悔しさは会社を育てる発奮材料になりました。地味な業界だからこそ、当社は革新性でリーディングカンパニーとなり、業界自体もおもしろくしていきたいのです。

日本工具の品質の良さは世界でも認められています。でもブランディングが下手で世界シェアではアメリカやヨーロッパの工具に太刀打ちできていません。日本のNo.1工具メーカーは年商70~80億円。でも世界一の工具メーカーなら2兆円規模。市場はまだまだ広いのです。現在、フジ矢の工具は世界30ヵ国へ輸出しています。今後フジ矢を日本の総合工具メーカーに成長させ、日本の技術を世界へどんどん発信していきたいと思っています。

会社名 フジ矢株式会社
グループ会社 ビクター株式会社、ワイズ株式会社、フジ矢インターナショナル株式会社、FUJIYA MANUFACTURING VIETNAM CO., LTD.
本社所在地 大阪府東大阪市松原2-6-32
設立 1923年9月
代表者 野﨑 恭伸
従業員数 240 名(グループ全体)
主な事業内容 工具の開発・製造
ホームページ http://www.fujiya-kk.com/ja/

事例一覧