代替わりのタイミングで、
数字をもとにした経営計画を
立てられるようになりたかった
隣:まずは御社の概要をお願いします。
社長:当社の設立は1966年。『人に優しく、地球に優しい』をモットーに、廃棄物の回収業務からスタートしました。現在では、総合建設業、ビル総合管理業などへも事業展開を図り、建物の企画から、建築、維持管理に至るまで幅広いサービスを提供しています。
隣:御堂筋税理士法人を選んでいただいたのは、どんなきっかけからですか?
社長:私が経営を引き継いで社長に就任したのは2012年。当時の顧問税理士さんがご高齢になり、今後、事業の成長を支援してもらえる事務所を探していました。そんなとき、御堂筋税理士法人の小笠原さんの金融機関セミナーを受講したんです。そのときの「儲けのカーナビ」の話が自分には印象的で、「企業は、経営計画を作って月次決算をきっちりすることが大切だ」というお話がスッと入ってきました。今までは、数字での会議をしていなかったので、「ぜひ取り入れたい」と思ったのです。
中園:ちょうど先代からの代替わりのタイミングでしたよね。代替わりを期に新しい光を差し込ませたい、このままではいけないと思って、成長への近道のため、経営面においてアドバイスをくれる税理士事務所を求めていました。今までの決算書では数字が読めなかったので、決算書をツールにして戦略を練りたいと考えた時に、そこに長けている事務所を探していたんです。


(左:総務部長・中園様/右:代表取締役・青柳様)
「経営計画は幹部と一緒につくる」との
言葉に背中を押され
隣:経営計画セミナーには社長だけが参加されていたのですか?
社長:最初は私が毎月の御堂筋流セミナーに参加していました。でも、セミナー内で小笠原さんが、「経営計画は一人で作るものではなく、幹部と一緒に作るものだ」と話されていて。2015年に幹部メンバーと一緒に参加しました。弊社だけでなく他にも2社一緒に参加する集合型セミナーで、それも刺激になりました。
中園:幹部たちは最初、「社長がやったらいいやん」と言っていたんですけどね。説得するのではなく、理解してもらえるようにしました。幹部メンバーに必ず出席するように伝えて、分からないことはフォローするようにして。「終わったら楽しい飲み会があるよ」と言って誘ったんです(笑)。「一緒にやっていこう」、「みんなを巻き込みたい」と熱を持って伝えました。それで会社の将来ビジョンの共有ができ、諸々の課題を自分事としてとらえてもらうことができたんです。
最初はみんなのベクトルもそろっていなかったので、宿題をするのが大変でしたね。模範解答を出そうとして難しく考えがちで。そこで、現在やっていることからひとつずつ、かみ砕いて考えるところから始めました。「セミナーを聞いて、持ちかえって整理する」ことを続けると、その流れが浸透していったんです。すると、数字の大切さを幹部全員で認識できるようになり、どういう行動をすれば良いかが分かるようになりました。幹部とのベクトルが合ってきたんですね。あのセミナーに参加していなかったら、今のうちの会社はないでしょう。
事業活動とその成果を体系だて、
数字で可視化するコックピット会議
隣:コックピット会議についてはどうですか?
社長:外部の方に会議に入ってもらうのはとても良いですね。最初は、数字を千円単位で読むことや入力することにも手間取っていた幹部たちでしたが、今では余裕ですし。部長も含め、これまで数字をあまり意識していなかったのが、あたり前に分かってもらえるようになり、とても良い状態になりました。
中園:最初は会議に対して積極的でなかったけど、特に部長以上の意識が変わりましたね。今までは、数字があがってなくても「頑張ってる」と言っていたのが、「頑張っているけど数字があがらないのはなぜか」という認識も出てきて、どうするかを考えるようになりました。数字に異常があれば会議前に調べて、しっかりと答えを用意するようにもなったし。資料づくりも、最初は「フォローもするからやってみよう」と始めましたが、今ではフォローの必要もありません。
幅広い人材が所属している
御堂筋だから、
すぐに相談できる安心感が
社長:御堂筋さんは、幅広い人材が所属されていて、相談するとスッと答えが返ってくる。コックピット会議での相談はもちろん、税務調査のときも、全面的に会社の立場で税務署と交渉してくれて、本当に心強かった。
中園:専門知識を持っている方が多いので、「どこに聞こうか」というとき、御堂筋に聞ける安心感があります。レスポンスが早いのも嬉しいところ。しかも、質問に対する答えだけでなく「なぜそうなるのか」も説明してもらえる。ミスジャッジが起こらず、ありがたいです。
御堂筋と付き合って、意識が変わり、
行動が変わり、結果が変わった
隣:御堂筋と付き合うようになって変わったことはありますか?
社長:「ただ管理する」だけだった部長職が経営者意識を持つようになり、数字を精査できるようになりましたね。見積に対しても必要な粗利益も意識するようになった。
中園:経営計画セミナーで学んだことを、自社に落とし込めるようアレンジして浸透させることができてきました。その結果、意識が変わって、行動が変わって、結果が変わったと思います。
「自分たちの武器は何か」ということも経営計画で理解しているので、個人プレーから企業プレーに変わりましたね。経営計画で考えた「ターゲットはどこか」は、今では共通言語です。受け身だった部長たちも、連携して「どうすれば新しいお客様と取引できるか」、「どうやってお客様から魅力ある企業とみられるか」などを考えて動くようになりました。現状打破に目を向けて、新規開拓にも奮闘。それらの取り組みが結果につながっています。
社長:以前は決算書を見ても、どの部門が儲かってるのか分からなかった。今では部門別会計も浸透し、毎月の数字が見える化され分析できるようになりました。すると、頭で考えていた数字と違うことも見えるようになりました。
中園:銀行との交渉のときにも「儲けのカーナビ」を見せ、管理方法を説明しています。異なる5部門を有する企業で、ここまで数字を分析しているところは少ないんじゃないかと思います。
「播磨環境で働けてよかった」
そんな笑顔であふれる会社に
隣:最後に今後のビジョンをお聞かせ願えますか。
社長:収益を安定させ、持続的に成長できる会社にすることですね。しっかりと利益を得ることで従業員の給料も上げることができ、働きやすい会社にしていけます。そして、新しいことにもチャレンジしながら次代の人材を育てたい。事業再構築補助金も採択されましたしね。
中園:社員が「播磨環境で働くのはいいな」、「播磨環境で働けてよかったな」と思ってもらえる会社でありたいですね。自分の子どもに「入りたい」といわれる会社にしていきたい。そのためにも、現在、掲げている目標を部長メンバーと一緒に達成することに注力しています。業務の効率化など、まだまだ改革できる余地がありますから。
隣:御堂筋も引き続き全力でバックアップさせていただきます。本日はありがとうございました。
会社名 | 播磨環境管理センター 株式会社 |
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本社所在地 | 兵庫県高砂市高砂町鍛治屋町1390 |
設立 | 1976年3月1日 |
代表者 | 青柳 淳 |
従業員数 | 280名 |
主な事業内容 | 廃棄物収集運搬業、ビル総合管理業、総合建設業、不動産業 |
ホームページ | https://harikan.net/ |
経営者が語る
なぜ顧問契約を切り替えたのか
~“今”経営者が会計事務所に求めていることとは~
2021年の経営革新等支援機関推進協議会のフォーラムで、
弊法人の取組みについて播磨環境管理センター株式会社様にお話しいただきました。