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経営戦略入門 第5話(5回完結レポート)

〜会社を潰したくない経営者と、創業を成功させたいすべての人へ〜(全5回
第5話【最終回】・「絶対に経営を革新できる、とっておきの秘訣を授けます」
 

●はじめに…

経営者の皆さん、そしてこれから創業を志している皆さん、こんにちは。小笠原士郎です。

このレポートは私が所長を務める税理士事務所で提供している、経営・管理戦略セミナープログラムの中から要点を抜粋して、これからの経営者に求められる能力やスキル、そしてもしそれが不足している場合にはどのようにしてそれを補うかという手法についてお話ししています。

今回は全5回のプログラムの最終回です。
今までお話してきたことの総括と「最後のとっておき」の経営革新のコツをお話しますが、各論も総論と等しく重要です。

初めてこのレポートをお読みになる方は、今回だけを読んでポイントをつかんだと思わず、これを機に最初から通読なさることをお勧めします。
順番よりも、全5回すべてを読むことが大切です。
膨大なカリキュラムの中からこれ以上削りようがないというところまで濃縮した全5回ですから、一話も読み落としのないようお願いします。

 

●リアルタイムで議事録をとり、必ず文書化すること。

経営計画だけに限らず、会社で行われる重要な会議においては必ずリアルタイムで誰が何を発言したかという記録をとり、文書化しておくシステムをとりましょう。
これは誰の発言も「言いっぱなしにさせない」ためです。

この記録は書類化して次の会議での資料として配布します。
こうすることで計画の意図が揺るがず、発言をウヤムヤにせず、初心を忘れないというメリットが得られます。

以前に「計画は明文化することが重要である」と書きましたが、第三者にもわかるような文書にしてそれを表明するということに非常に重要な意味があるのです。
そうすることで発言に責任が生じ、実行の義務が明確になるからです。

また、会議の席は問題をみんなに相談する場であるのに、必ずしもそういう訓練ができていない人が大勢います。
文書に残す段階で発言のひとつひとつの真意をチェックする習慣が生まれ、それを繰り返すうちに会議の席での上手で有意義な発言の仕方というスキルが磨かれる効果もあるのです。

経営者にとっても、自分の意思決定を部下に明確に伝達するよい修練の場となるでしょう。

 

●経営改革の実践の順序とは

このシリーズではすっかりおなじみの経済学者ドラッガーの言葉に、「本質的な経営にとって必要なのはマーケティングとイノベーション、付け加えるならば生産性」という言葉があります。

マーケティングとは「物を売るためのすべての努力」という広い意味の言葉ですが、市場を調査し、敵を知り己を知り、己の強みを生かせるニーズを発見しそこに全力で攻勢をかけるというような意味に解釈すればよいでしょう。

イノベーションとは「改革・革新」で、技術革新だけに留まらず新機軸の事業や経営手法の導入までを含みます。
この二つこそが経営の最重要課題で、生産性の向上はその次だというのです。経営者の多くは、これを逆転して実践していると思いませんか?

マーケティングを行い、どのようなイノベーションを興すべきなのかが見えてきたら、それを「経営革新」として実行しなくては意味がありません。
いよいよ皆さんに「経営を革新できるとっておきの秘訣」を授ける時が来たようです。

 

●正しい経営革新のストーリーは「目標からの逆算」で描く。

まず「3年先に自社があるべき姿」を定義することから経営革新計画に着手しましょう。
3年後に、自社はどういう状態を実現しているか。これを明文化するのです。

例えば、 「わが社は、3年後に、近畿2府4件で業界シェアNo.1を達成する」という具体的な数字の並ぶ目標が望ましいでしょう。
具体的な数字が出てこなければ、後に目標が達成できたのかどうか評価が曖昧になるからです。

3年後にあるべき姿のビジョンが出来れば、その1年前までに何を達成しておかなければならないかがおのずと定まります。
そうすると、さらにその1年前までになにをしなくてはいけないかが順次明確になってくるでしょう。

この逆算作業により、「改革1年目に、すぐなすべきこと」「次の改革2年目になすべきこと」「改革3年目で達成すること」が、優先順序も含めて確定することになります。

後は第三話でお話した経営計画書のまとめかたと、その実行管理を確定する三重のチェックの方法を用いればよいのです。
ハラをくくって、覚悟をして臨み、チェックを怠らなければ必ず経営改革は実現します。

 

●「経営・管理戦略セミナー」のスタイルに学ぼう。

第一話から通読していただいた読者の皆さんには、経営革新の実行法と、それに伴う経営計画の立て方・運用法の概略がほぼ飲み込めたことと思います。

しかし、「理屈はわかったが、実行するとなると、まだ不安なことがいろいろある…」と尻込みする方もおられるでしょう。そこで、我々が実際に行っている「経営・管理戦略セミナー」の様子を紹介して意を強くしていただきたいと思います。

セミナーは月に1回、1年12回という構成になっています。
勿論宿題もしっかり出しますから、月に1回こっきり顔を出せば済むなどという安易な発想は捨ててもらわねばなりません。

出席者も経営者だけではなく、出来れば右腕左腕といった経営幹部2名に同席してもらうのが望ましく、最低でも1企業から2名は参加していただくことを推奨しています。

内容は3部構成になっていて、最初の6ヶ月を「事業構想」、次の3ヶ月を「年度経営計画」、最後の3ヶ月を「実行管理体制」に充てます。

 

●事業構想の進め方

効率的に事業構想がまとめられるよう、我々が独自に開発したツール(15枚一組のシート)に必要事項を書き込んでゆくことがセミナーの柱になります。

主な項目は戦略構築、商品・市場別マーケティング戦略、業務プロセスの改革、経営管理制度、人事制度、IT化、人材開発、組織体制と利益計画などです。

こうした分析作業により具体的な事業構想が徐々に見えるようになってきます。
勿論単に表に記入するだけではありません。

セミナーは偉業他種企業4〜6社がグループになり、異業種交流ディスカッションを行います。

最初は「自分の業界では自分が専門家。素人になにがわかる」と抵抗を感じますが、いろいろな業種の経営者の話を聞くうち、門外漢だからこそ素朴に感じる疑問や問題突破のアイディアがひらめくようになります。

同時に、自分の業種にもそれがあてはまるのだということが客観的に飲み込めてくるのです。
月1回づつ、6回に渡りディスカッションしながらシートへの記入を続け、毎回宿題を出し、次回それを全員でチェックします。
6回目は出来上がった事業構想をグループ内で発表し、評価を行うのです。

 

●年度経営計画の立て方

次の3ヶ月では、各々の事業構想に基づく戦略テーマを、我々のツールである「目標管理シート」に落とし込む作業を進めます。
「どういう手順でやるのか?」といった具体的な手法や予算計画まで詳細にシートに記入するのです。

また、合理的な会議の進め方もここで学びます。
前にお話した「議事録」「明文化」の具体的な行程や、「誰が議長を務め、誰が参加して誰が議事録をとるか?」といった役割分担のスキルも実践します。

こうして会議システムや報酬体系、休暇や賞与支給日、社員旅行などの福利厚生までを含めた詳細で実用的な年次計画の立て方を徹底的に経営者に刷り込むのです。

 

●実行管理体制

「経営管理とは、具体的になにをすればいいのか」について学ぶカリキュラムです。

必要な資料はどう作るのか、月次決算のやり方などを学びます。
そして、最後にそうした資料を活用しての意思決定や経営改革の動機付け、実際の運用の仕方を演習します。

 

●「明日から、このとおりにやってください。

一年がかりとはいえ、わずか12回のセミナーです。
忙しい経営者の時間をいただくのですから、一瞬たりとも時間を無駄に出来ません。

朝の10時から夕方5時まで、適度な休憩は挟みますが結構ハードスケジュールです。
午前中に前回出した宿題をグループでチェックし、午後からは今回のテーマのコンセプトを説明します。
そののちグループディスカッションを行いながらその結果を各々のシートに書き込んでゆくという作業が夕方まで続きます。

参加者は皆自分の会社を背負っていますからディスカッションといえども和気あいあいの親睦会のようなものを想像してもらっては困ります。
口角泡を飛ばす議論を重ねてお互いの計画を切磋琢磨するのです。

このセミナーに参加した当初は経営改革の機軸も方向性も見えなかった経営者が、1年後には「明日から実行するだけ」で確実に経営改革と運営管理のできるノウハウを持ってセミナーを自信満々に卒業してゆきます。

考えてもみてください。

セミナーの参加料など、接待ゴルフ一回で消えてしまう金額です。

その金額で、揺ぎないリーダーシップと経営改革シナリオ、会社の運営プログラムが手に入るのです。

また、1年間議論を重ねた経営者同士の深い絆という人脈も残ります。
このようなプログラムは我々のオンリーワンであり、他にはないベネフィットを提供できるという自負があればこそ、「明日からこのとおり実践してください」と告げるだけで安心して卒業生を送り出すことができるのです。

卒業生の皆さんとは一年にわたるお付き合いをしてきました。
アフターフォローというわけではありませんが、何か悩みが出来たら我々にも気軽に相談に来ていただきたいものです。

 

●最後に…

以上、全五回にわたって経営者や企業承継者、そしてこれから起業を志す皆さんに対して経営・管理戦略の要諦をお話してきました。
最後にちょっぴり我々のカリキュラムの宣伝をしてしまいましたが、飲み込みの良い方ならこのレポートを読んだだけで、相当我々のスキルやカリキュラムの要点を盗むことができたはずです。

限られた紙面ではありますが、惜しみなくノウハウを公開してきたつもりです。
このレポートを十分に読みこなし実践することが出来れば、10年間で驚くほど会社の業績を伸ばし、オンリーワン企業として君臨することも可能でしょう。

「それでも自信がないが、なんとしても経営改革は実現したい」と言う方は是非我々のセミナーに参加してください。
我々は今後もこのようなセミナーを随時開催し、経営者のお手伝いをしてゆきたいと考えています。

また、随所で引用した経済学者・ドラッガーについての勉強会のようなセミナーも計画中です。
経済学者の理論は専門課程を経た一握りの方にしか理解できませんが、我々のような協力者が噛み砕き、理論の具体的な活用法を皆さんにお伝えすることは出来ると思います。

我々のセミナーに参加したり、我々をアウトソーシングとして利用するには確かに相応の経費を捻出しなくてはなりません。

しかし、あなたが心ある経営者であれば、我々の手助けによって会社の収益を、そしてあなたの給料を何倍にもすることは決して難しくないのです。

「可能だ」というのではなく、「その具体的なやり方をお教えしましょう」と言っている点に注目してください。
もしもあなたが経営者であれば、事業承継者の息子さんなどにセミナーをプレゼントするといった洒落た利用法もあるでしょう。

最後に、皆さんにドラッガーの最高の一言を送って筆を置くことにします。
「事業の目的は、顧客の創造である」

一読してわからない方は、たった今から猛勉強を開始してください。

この言葉を読み解くヒントは、この全5回のレポートの随所に散りばめてあります。

そして、もしも「理解できた」と思えたら、私にご連絡をください。
それがあなたの経営改革の扉を開く第一歩となるのです。

 

●最終話のポイント…

・議事録をとり、必ず文書化することの重要性
・「マーケティングとイノベーション、付け加えるならば生産性」の原則
・正しい経営革新のストーリーは「目標からの逆算」で描く
・経営・管理戦略セミナーのスタイルに学べ
・リーダーシップと経営改革シナリオ、会社の運営プログラムを手に入れよう
・「事業の目的は、顧客の創造である」という言葉を読み解け

 
全5回メニュー一覧
・第一話「乱世の経営者は計画を持たなくてはいけません」
・第二話「経営者は考える時間をつくりなさい」
・第三話「経営計画書の書き方をお教えしましょう」
・第四話「名経営者になるコツ六か条」
・第五話「絶対に経営を革新できる、とっておきの秘訣を授けます」
 
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