□お金の残り方、資金繰りの安定度を診る
○さて、お金をもうけ続けた結果は、その会社のお金の蓄積となって表れます。
お金を蓄積しているかどうかは商売にとってとても重要なことです。それは
会社をめぐる人々にとって、その会社をどれだけ信用できるかのものさしと
なるからです。
○お金の蓄積度は次の4つの切り口からチェックできます。これらのうち1〜
3についてはB/Sのところですでに話をした内容ですよね。
1.お金の残り方(自己資本の蓄積)
⇒商売につぎ込んでいるお金のうち、何%が自分のお金で賄われているか
の割合
2.日常のお金の支払能力の余裕度
⇒流動資産(手持ちのお金と近々入るお金)が流動負債(近々払わなけれ
ばならないお金)の何倍あるか
3.設備投資など長期に寝る資金を自己資本や長期借入金などの長期安定資
金で安定しているかの安定度
⇒固定資産に必要なお金のうち、どれだけの割合が自己資本と長期借入金
で賄われているか
4.借入金の水準
⇒借入金が月商の何倍あるか
今のもうけだと何年で借入金を返せるか
○それぞれが、少しちがった角度からその会社のお金の蓄積度、財務の安全度
を測るものさしとなっています。
○では、お金の蓄積度についてのものさしをまとめておきましょう。
ものさし 計算式 よい基準数
値
――――――――――――――――――――――――――――――――――
お金の残り方(自己資本の蓄積) 自己資本÷総資産 4
0%
⇒自己資本比率
日常のお金の支払能力の余裕度 流動資産÷流動負債 150%
⇒流動比率
設備資金の調達の安定度 (自己資本+固定負債)÷固定資産 167
%
⇒固定長期適合率
借入金が月商の何倍あるか 借入金÷月商 1倍
以内
⇒借入金月商倍率
借入金を何年で返せるか 借入金÷(税引後利益+償却費) 3年
以内
⇒債務償還年数
□次回は残りの経営分析のものさしについてお話しましょう。
これで、すべてのものさしをお話できることのなります。
どうぞ次回もお楽しみに。
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